緊張と緩和と臆病と大胆

書きたいことだけ

おかあさんといっしょファミリーコンサート横浜公演@神奈川県民ホールレポート

去る2020年2月1日、おかあさんといっしょファミリーコンサート横浜公演@神奈川県民ホールを観覧してまいりましたので、レポートです。

以下、ネタバレしかございませんのでどうぞご了承ください。

また、ネタバレが意図せず目に入ることのないよう、回避策として以下にフリー素材の美しい風景を挿入させていただきます。

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美しい桜

 

それでは、どうぞ!

 

NHKチャリティコンサートおかあさんといっしょ横浜公演

神奈川県民ホール

 

幕開け前、来場したお子さんに配布されるセットリストとそれを入れる出演者の写真入りビニール袋を眺めると…まことお兄さんの表情がなんとも初々しい!

一年弱の間に、本当に表情豊かに、どんどん素敵なお兄さんへと変わっていかれたんだなあとしみじみしました。

1 オーバーチュア

開始前のアナウンス、直前のアナウンス、そして否が応でも盛り上がるファンファーレを経て、豪華な音楽とともにゆっくりゆっくりと幕が上がり…ああ!

かっこよくポーズを決めた出演者の皆さん!

会場からは、ワーッという盛り上がりと、「ほんとに…ほんとにいる…!」「お美しい…」「かっこいい…!」という感嘆のため息が同時に溢れました。

本日のまことお兄さんとあづきお姉さんのお衣装は水色!

水色大好きなのでうれしい!水色なのでまことお兄さんの髪の毛もサラッサラ、サラッサラ、世界が嫉妬する髪です。

ゆういちろうおにいさんは襟と裾が赤、上からセーターを被っているのか?切り替えなのか?胴部分は暗色。えんじっぽいスパンコールの胸ポケット、(確か)ベージュ系?淡めの長ズボン、つやなしシューズ。

あつこお姉さんは紺色のウエスト切り替えつき膝丈ワンピース、赤と白のラインが差し色。

袖、裾が大きめのフリルというか、ドレープっぽくなっていてとても可愛い。

くつしたにつやありストラップシューズ。

そして、「横浜のみんな~!こーんにちーはー!」という出演者のみなさんの元気な声とともに、イントロスタート!

そしてね、ここ、ここの「こーんにーちはー!」でまことお兄さんが王子様のお辞儀をすると思って、本当にわくわくしていたのですが…

まさに「こーんにーちはー!!」の瞬間、母のただならぬ気配を感じ取ったのか、母のお膝に座りながら突如腰を上げ、背後にいる私の顔面に的確に頭突きをする息子!

あっつおおおあああああああああ!

…ということで、気が付いた時にはお辞儀タイムは終わっていたのでした。

母としてはこんなところで息子の格闘の才能に気が付けるとは思っていなかったのですが…うん、でもちょっと、まことお兄さんも見たかったなーなんて。

請うテレビ放映。

 

2 みんなみんなみんな

この歌に合わせて、まことお兄さん、あづきお姉さんは客席を回ります。

相変わらず出し惜しみってものを知らないな、俺たちのおかあさんといっしょってやつは…最初からクライマックスじゃん?

そして幸運なことに、通路側に座っていた我々。

もしや、もしやと思っていたところ、あづきお姉さんが我々の目の前数センチに…!

あっあっ、妖精が!妖精が通りましたよ今。

なんか、キラキラした粉を振りまきながら…軽やかに…とんでもなくかわいい、とびっきりの笑顔をした元気なお姉さんが通りましたよ…!!と早くもテンション最高潮。

まことお兄さんとあづきお姉さんが通路を通るたび、客席からは悲鳴のようなどよめきが上がっており、皆さん妖精の粉にやられておりました。

ゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんの伸びやかな声に、ガラピコぷ~のみんなの「みんなともだち!」という素敵なコール。

そして妖精の粉を彷彿とさせる、キラキラキラ…という曲中のSE。

みんなみんな、友達になったし一撃ノックダウンやで…。

友達が一撃ノックダウンしてくるかという疑問はあるけど、観客のみなさんは一撃ノックダウンでしたぜ…。

曲の後、一人一人が改めて自己紹介。

ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、あづきお姉さん、まことお兄さんの順で、まことお兄さんは「おとうさん、おかあさんも一緒に楽しんでくださーい!」とメッセージ。

はーい!はいはいはーい!

公式のお墨付き(お墨付き)もいただけたことだし、おかあさんも楽しむ!楽しむよ!

 

3 いいね!の日
ゆういちろうお兄さんの「それじゃあ、横浜のみんなと歌って遊ぼう!」というセリフと、みんなの「いいね!」のレスポンスで、いいね!の日。
ご当地名物を挙げることが恒例となっているこの歌、ここではまことお兄さんの小芝居が輝いていました。
名物が紹介される前は、腰を落として何かを握って、ぐっぐっぐと揺する…こ、これは!
中華鍋でチャーハンを作るコックさんの動き~!
まことお兄さんわかってる、でかくて重い中華鍋はな、手の動きで振るんじゃない、腰を落としてな、体全体で振るんや、そうするとようけ熱が伝わって、ご家庭とは一味違うパラッパラのチャーハンが出来上がるんや…
と、まことお兄さんの体全体を使った芝居に感動し、謎の関西弁が(心の中で)炸裂しているところに名物の発表。
横浜名物は…「肉まん!」
あぁ~美味しいよねえ~!
中華街の肉まんはほっかほかで、立ち食いできるのがまた楽しいんだよねえ…ということで、まことお兄さんは湯気がもくもくもく~っと溢れているせいろを開ける動き。
ちゃんと湯気が出ていること、ショーケースではなくせいろの蓋を開けているところが素晴らしい!
そして会場のお友達にも好きな食べ物を聞きに、あづきお姉さんが客席に。
「かわいいお名前だねえ」とにっこりするあづきお姉さんの声が本当にやさしくって、心からかわいいねえ、と思っているんだなあと感動。
そして、お友達の答えに、みんなで元気よく「いいね!」。
まことお兄さんのダンス、キレておりました。
 
4 きみのなまえ
ここでガラピコぷ~のみんなとは一度お別れ。
今度はまことお兄さんがみんなのお名前を聞きに客席へ。
あづきお姉さん、まことお兄さんが「教えてくれる人~!」っていうと、会場のお子さんがみんな「はーいい!」って言うの、すごくいい。一体感、すごくいい。
まことお兄さんも、「おっかっこいい名前だねえ」っていうの、テレビで聞くよりもうんと気持ちが込められているんだなっていうのが伝わってきて、はい、好きです。
はい、好きです。
 
5 ドンスカパンパンおうえんだん
そして元気よく、ドンスカパンパンおうえんだん!
春の渋谷ホールでは、あん馬にいどむまことお兄さんを鼓舞するためのスペシャルな一曲として歌われ、まことお兄さんも「フレッフレッ!ぼーく!」と歌ったこの歌が、ここではプログラムの一曲として用いられているの、時の経過を感じて心憎い。
しかし、ただ歌うだけではありません、要所要所で「開脚~!」「バランス~!」「にょろにょろ~!」と、見事な演技を披露する体操勢。
筋力と柔軟性って、一般に相反するものと思われるのですが、まことお兄さんもあづきお姉さんもとってもしなやか。
開脚~!では、ぐぐぐーっと脚を開いていくので、会場も「ええーそこまでー?」と、どよめいておりました。
 
6 しあわせならてをたたこう
7 もぐらトンネル
会場のみんなで、手をたたいたり、脚を踏み鳴らしたり、「みんなでもぐらになっちゃおう」ともぐらトンネル!
地方コンサート、客席との一体感を非常に大切にされているように感じます。
どの曲でも必ず、みんなに聞くよ、みんなで歌って楽しもう、みんなで〇〇しちゃおう、と、呼びかけがされている。
そして、参加してくれてありがとう、答えてくれてありがとう、の優しいクロージングも頻繁。
なお、もぐらトンネルではお色直しはなく、みなさんオープニングのお衣装のままでしたが、そこには確かにおちょうしモグラがおりましたよ…ずんずん。ずずずんずん!
 
ここでお兄さんとお姉さんは一度下がり、ガラピコぷ~のみんなによる「ガラライザークイズ」の時間。
この形はなにかな~?とみんなであてっこする時間です。
これがねえ、ちょっとひねってあって楽しいのです。
既に他の地方コンサートで放映済みなのですが、正答「ピーマン」のところ、「パプリカじゃないかなあ~?」と、NHK的にもオリンピック的にも満点の、チョロミーの素晴らしい一声があったりと…。
そして答えの後は、かの名曲「ごめんねピーマン」を3人で歌って、ごきげんよう
草葉の陰、いいえNHKスタジオパークの片隅で、ぽろりも喜んでいることでしょう。
あとですね、ここでガラピコが「みなさん楽しんでくれましたか?」と尋ねて、会場がワーッと反応したのに対し、「わたくし、感動しました」と答えたんですよねえ…。
自分たちが楽しいことをして、みんなが楽しんでくれたかを気にして、友達が楽しんでくれたことに心を動かして、感動したんだってことをちゃんと言葉で表現するガラピコ。
やっぱり彼は、素敵な心の持ち主だと思うのです。
 
8 げんきタッチ
3人と入れ替わりで、颯爽と現れるまことお兄さんとあづきお姉さん。
軽やかな音楽に合わせ、何でもないようにかっこよく技を決めます。
そして会場のみんなと一緒に、げんきタッチというからだ遊びをすることに。
いろんな振り付けで、小さなタッチ、大きなタッチ、手の形を変えてタッチ、動物の真似をしたタッチ、げんきタッチ…いろんなタッチを組み合わせます。
これがねえ、うちの2歳の息子はもちろん、3X歳の私と夫にもなかなか歯ごたえのある体操だったんですよ…年々ディズニーのパレードのゲスト参加型振り付けにもついていけなくなっている我々の、老いをまざまざと自覚させられましたね。
しかし、振り付けを一つ一つ説明して、当然ながら軽々とダンスして、笑顔を絶やさずみんなに声をかけるまことお兄さんとあづきお姉さん…そして二人でタッチタッチしあう尊さ…やっぱりすごいよ、あの二人はすごい。
終了後、「元気にできた人~!」と声をかけてくれたので、元気だけは負けねえ!と「はーい!」しておきました。
そしてオープニングと同じ音楽で、元気よくはけていくお二人。
 
9 歌うピザはいかが?
10 こねこのパンやさん
 
ここからはミニミュージカル。
ピザ屋さんのゆういちろうお兄さんとあつこお姉さん。
二人はお衣装も変わり、コックさんのシャツとパンツ、ウエストにエプロン。
少しキャスケットっぽいフォルムの白キャップ。
シャツ、パンツ、キャップには細いラインが入っており、そのラインはイタリア国旗の赤、白、緑と、さりげないけど凝っています。
そして店長のムームー。
とても美味しそうなピザなのですが、食べてみると…まずくもないけど、おいしくもない…ということで、お店は閑古鳥。
そこに突然現れたのは…?
「ピザでみんなを幸せにする!ピザ&ピース!略して…P&P!!」のチョロミーとガラピコ。
このときのチョロミーのザーマス眼鏡がとってもかわいい。あと「P&P」というときの素早さと、体のキレがすごい。
シュバッシュバッっと音が出る勢いでポーズを決めるんですよ。かわいかっこいい。
突然やってきたP&Pに、お客さんが来ないことを相談するお兄さんお姉さん、ムームー。
快く引き受け、名物ピザを作ればいいんだよ!とアドバイスするP&P。
…これって…コンサルタントってやつじゃない…?
婚活女子が喉から手が出るほど出会いたい、コンサル氏じゃん…?
ガラキンゼー&カンパニー…チョロトン・コンサルティング・グループ…ガライト・トウシュ・チョーマツコンサルティング…。
P&P、生き馬の目を抜くコンサル業界の風雲児として名を轟かす未来が見えた気がしました。
 
アドバイスに従って名物を考え、うんと大きなピザをつくることになったみんな。
こねこのパンやさんに合わせて一生懸命生地をこねますが、いまいちうまくいきません…ガラピコ氏からも、こねが足りない、との容赦ないダメ出し。
一流コンサルは妥協しない…。
うーん、どうしよう?
ここで奥の手、P&Pが「あの二人」を呼ぶといいます。
あの二人とは…?
「この世にピザがある限り!」
「こねて、のばして、できあがり!」
出たあ!
まことお兄さん扮する「コネーノ」、あづきお姉さん扮する「ノバシーノ」の登場!
まことお兄さんは赤、あづきお姉さんは緑(逆だったらすみません…そろそろ記憶に自信がなくなってきています)基調のお衣装で、無地カットソー、パンツ、無地コンバース的スニーカー(ひもは二人とも白)、カラフルなモザイク模様のスカーフ(このスカーフが常にピンとしている。初期のサイボーグ009くらい常にピンとしている。60周年コンサートのおさむお兄さんの、絶妙にふんわり首周りにかかっているけど、絶対に落ちない魔法のストールに並ぶ魔法を垣間見た)、腰から丈の長い山吹色の巻きエプロン。ところどころにカラフルな小さいお花が散っている。エプロンは動きやすいようにか、前後とも真ん中に縦の切れ込みが入っていました。
コネーノとノバシーノは、語尾に「ルーノ☆」を付ける陽気なイタリアン。
二人はガラピコ会長の命により、生地のこねかたをレクチャー。
まずは生地を二人で取り回し、生地を支点にくるりと回ったりジャンプしたりと、素晴らしいパフォーマンス。
そして、「手を前に出して、ほっぺたに手を当てて~コネ~ノ!こねてぇ~、こねてぇ~!」「ノバシ~ノ!のばしてぇ~!」「会場のみなさんもご一緒にぃ~!コネ~ノ!こねてぇ~、こねてぇ~!!」「ノバシ~ノ!のばしてぇ~!のばしてぇ~!」「おかあさん、小顔になりますよぉ~!!」
 
※お二人ともイタリア人なのでセリフ回しがねちっこい。
「んのばしてぇぇえ~~~!!」
「ぁおかあさぁ~~ん!!」
と表記するのが近い。
…ええんか?
2歳児から4歳児向けコンテンツで、ええんか?
…ええよな!サンキュー!いや、グラツィエ!!グラーッツィィエエ!!
こうしてホットな一時を経て、見事生地が完成。
ここで、コネーノ、ノバシーノは退場です。
 
さて、生地が見事に伸ばされると、名物となる具材を探しに行っていたムームー店長も戻ってきました。
「みんなの好きなののっけちゃおう!」と、歌に合わせ、いちごにパイナップル、色とりどりの果物がトッピングされていきます。
だけど、果物だけだと物足りないかなあ…もう一つ、何かとびっきりのものがないと…うーんうーん、とみんなでさらに知恵を絞り、最後にのせることになったのが…
 
11 リンゴントウ
ひゃー!すーてーきー!!
リンゴントウがのったピザなんて、絶対に!絶対に美味しい!
誰も知らない素敵なお菓子、いつか食べたくって、とってもいい香りで、色とりどりで、甘酸っぱくて、キラキラ光って、口に入れるとリンゴーンと鳴って、溶けていって、素敵な音楽が鳴り響くお菓子…!
ただの菓子の、いえ歌詞の羅列になってしまいましたが、こんなの絶対食べたいし、美味しいし、話題になるに決まってる!
食べログ担当者が頭を下げて無料で☆4.5にしてくるレベル!
おっと、こんな小さな島国の口コミサイトの評価にこだわるなんて、リンゴントウとお店のみんなに失礼なことしちまったな。
 
…こうして、たっぷりの果物とリンゴントウをのせた、大きな大きなピザが無事に焼き上がりました。
ここで、ムームーが「会場のみんな、どうもありがとう!」と叫び、ゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんも「ありがとう!」と続きます。
ムームーが店長だもんね、どんなに苦労しても優しくて優しくて、やっとピザが出来上がっても、まず出てくる言葉がお客さんへのお礼。
そんな店長だもんね、だから最初にお客さんが来なくても、誰もお店を去らなかったし、あきらめなかったんだよね。
ムームーの優しさは同時に強さなんだよなあ。
こうして焼き上がったピザを、みんなで、「いただきまーす!」。
ガラピコ会長は、「かんさつしまーす!!」
もちろんピザは最高の出来栄え、これからみんなで頑張ろう!と、大喜びのムームー店長、ゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんなのでした。
この物語、コネーノとノバシーノがそのままお店に残るのではなく、あくまでやり方を教えるだけで、実際に挑戦してやり遂げるのはお店のメンバーなんですねえ。
魚を与えるのではなく、魚の取り方を教える。
そして別れが訪れても、与えられた技術や思いは消えずに残り続け、お客さんを幸せにし続ける。
…生き馬の目を抜くコンサル業界において、P&Pが天下を取る絵が見えましたよ…。
 
☆すぺしゃるにんじゃしゅぎょう!!
別名、筆者尊死(とうと・し)タイム。
レギュラーコーナーのにんじゃしゅぎょうをさらにロックテイストにアレンジした長めの曲が流れ、颯爽と現れ、側転や宙返りを決めるのは…出たあ!ギラッギラの忍装束を身にまとったあかにんじゃ、あおにんじゃ!!
夏のスペシャルステージ以来のお目見えです。
あ、このお衣装、そもそもスペシャルステージが初出と思っていましたが、それ以前に地方のファミリーコンサートでお目見えしていたかもしれないですね。
テレビよりも明らかに輝いて見える生地。
ユザワヤで「いちばんギラッギラした生地ください!」って言って買ったのかな?
そして、肩部分の甲冑と、それはかえって防御力が下がってしまうのでは?いや、かたびらを着ているから大丈夫なのかな?なノースリーブ。
かたびら、あれは絶対にかたびらなのですが、汚い大人(わたしです)の目から見ると、かたびらを模した網タイツ様の生地に見えてしまい、「うぬぅ、面妖な!」と登場3秒で処分される名もなき悪代官のような感想を抱いてしまうんですよね。
でもあれはかたびらだからさ。
ユザワヤで「二人分のかたびら作るだけの生地をください!」って言って買ってるからさ。
それにしても、生で見るとやはりこの輝きはすごい。
横浜県民ホールの照明を浴びて乱反射するお衣装のまばゆさに、忍びの概念を考え直す時が来たのかな…?と思いましたが、目くらましという趣旨ならあれもまた忍びとして正しい姿なのかもしれません。
いずれにせよ、おふたりともとんでもなくカッコいいので、仮に地味な忍装束を着たとしても、内面からの輝きは隠しきれずに溢れ、この地球上をあまねく照らし、あらゆる争いは平定され、この母なる大地に平和が訪れてしまうわけで…それなら最初から衣装もキラキラさせておいたほうがかえって省エネですよ。
 
本日のおふたりは、
「きにへんしんのじゅつ」
「くらやみでもかわせるのじゅつ」
を披露。
また、各しゅぎょうの間にはジングルが入り、二人息の合ったにんじゃダンス(にんじゃダンス?)を舞います。
「きにへんしんのじゅつ」では、足上げバランス、倒立などなど、見事な静の演技の連発。
倒立ではお互いをしっかり支えて補助して…のはずが、最後はあおにんじゃが補助を忘れて、倒立からすってんころりんのまことお兄さん。
当然ながら、「安全に、安定して、けれど派手に転ぶ」ことができないとこういう演目にならないわけですよね。
続いて、「くらやみでもかわせるのじゅつ」では、会場の照明もやや暗くなり、すれすれの動きで見事に避ける様子を披露するふたり…のはずが、最後はやっぱりぶつかってしまうまことお兄さん。
さらに、おそらく登場時…だったと思うのですが(退場時だったかもしれません。すみません)、布を使って隠れるあづきお姉さんを見つけられず、おやおやぁ~?とおやおや君になってしまうまことお兄さん。
さらにさらに、「本日のしゅぎょうはこれにて終了!ニン!」とかっこよくしめるも、退場時は忘れ物をしかけて、あたふたするまことお兄さん。
もちろん、最後の最後はかっこよく締めていましたよ!
いや、しかしそれにしても…なんで?ナンデマコトカワイクスル?
カッコヨスギルカラカ?カッコヨスギルカラコウシキデドジッコニンテイカ
※このあたり、筆者が尊死を繰り返していたので記憶が不鮮明です。
そんなにドジっ子じゃなかったよ、そんなオチじゃなかったよ、という正しい記憶をお持ちの方がいたら是非ご訂正お願いします。
 
12 北風小僧の寒太郎
にんじゃが退場したのち、短いジングルが入り、ふたたびゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんが登場。
ここでお衣装が変わっていました。
ゆういちろうお兄さんは長袖淡い色のシャツにベスト。
ベストが凝っていて、前身ごろは白っぽい地にピンクや茶色のツイードぽい風合いにも見えるチェック。後ろ見ごろは別布で、濃い目の色を取り混ぜたランダムストライプ。
暗色パンツ。シューズ。パンツはよく見ると黒っぽいチェックが入っている?
※パンツ、一着目と二着目の記憶が逆になっているかもしれません。
あつこお姉さんは若干くすんだピンクのワンピース。膝丈。
おそらくワンピースなのですが、スカート部分は細かい細かいプリーツが入っていて、これも凝った仕立て。
襟周りや腰部分にラインストーン(スパンコールかも)が施され、同様のヘアバンドも加わりました。
ストッキングにパンプス。
ここでお二人とも、ぐっとドレスアップした印象。
もしかして、仕立による洋装文化が盛んだった横浜にちなんで、シックでちょっとレトロっぽい洋装なのかなあ…と妄想が膨らみます。
 
そしてここで披露されたのは寒太郎。
もしかして、寒太郎まことお兄さん再び…?と期待するも、ここではまことお兄さん、あづきお姉さんの登場はなし。
お二人の歌にじっくりと聞きほれます。
会場は元気いっぱい「かんたろー!」。
 
13 ぞうのそうぞう
このリアルタイム感、いいですよねえ…。テレビのつきうたをほぼほぼリアタイで、生で聞けちゃう幸福。
ここでまことお兄さんとあづきお姉さんが再登場。
歌に合わせて、ふたりで大きなまるをつくったり、ぽーんとはじけて見せたり、歌の通り、そうぞうがうーんと膨らむ素敵なダンスを披露してくれました。
レアだよね、ぞうのそうぞうの振り付け付き…。
ここで…お衣装が緑になっていたような…水色のままだったような…?
ああなんてことだ、こんな重要ごとの記憶が定かでないとは。
※息子の不機嫌がピークかつ、供給のるつぼにあって完全にキャパ越えしてしまった悲しきオタクであった※
ここは請う放送ということで…。
 
14 ぱんぱかぱんぱんぱーん
ガラピコぷ~のみんなが元気よく、ぱんぱかぱんぱんぱーん!
三人とも最後まで全力。とっても楽しそう。
終盤で「しゅっぱつ!」を歌うこの曲が出てきたのは、コンサートという楽しいひとときが終わって、現実の世界に戻っても、楽しいことや希望に輝く未来が待ってるよ!っていう三人からのメッセージなのかなあ、などとまたしても妄想が膨らみます。
今日も三人のこと、ますます好きになりました。
 
15 いっしょにつくったら
そしてここからのいっしょにつくったら、いやだ泣いちゃうよう~!
どんなものにもなれるかたち、どんないろにもなれるいろ、二人が出会って世界を作っていく。
しかしここで息子の不機嫌がピークに達し、彼がジタバタした足が的確に母の腹部にダメージを蓄積させていく。
えっ、さっきのにんじゃしゅぎょうから何を体得してしまったの?格闘の才能ある?
息子の世界も動き出しちゃった…?(無理やり歌詞にこじつける)
 
16 からだ☆ダンダン
歌い上げたのち、みんなで体操!
どこで体操するのか確認した後、ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さんとお会場のお友達のみんなで、まことお兄さん、あづきお姉さんを呼びます。
すると、「はーい!」と元気なお返事。
そして、定番のかっこいい音楽とともに二人が登場。
春のファミリーコンサート同様、息の合った体操競技と新体操を披露。
勘違いかも知れないのですが、春のコンサートではあづきお姉さんがメインの演技をしている時でも常にまことお兄さんが並行して演技していたのに対し、今回はあづきお姉さんの演技中にまことお兄さんが動きを止めて顔も伏せ、明確に「休めのターン」をしている場面があったように思いました。演技の主従を明確にしているというか。勘違いだったら申し訳ございません。
 
それにしても、安全確保の負担が少なく、かつひろびろとした空間での「からだ☆ダンダン」はいいですね。
美しい体操を見ているなあ、としみじみします。
そして間近なところで、にこにこ楽しそうに踊る子供たちを見て、幸せな気持ちになります。
まことお兄さんとあづきお姉さんも、同じひろびろ「からだ☆ダンダン」でも、春に見たものと夏にみたものと今回見たものではまた印象が全然違うんですよね。
今回は、すごく楽しそうに見えて、楽しそうに踊る二人を見ることができて私も楽しかったです。
ちょっとずつ、遊び心が見えてきたというか。
たいそうが、どんどんこの二人のたいそうになっていているなあと感じたというか。
きっとこれからも、その時々でいろんな表情、いろんな体操を見せてくれるのだと思います。
それと、現地にいると、体操後のお席に戻る場面で、本当にお子さんの安全や安心に気を使っているんだなあと実感します。
絶対にせかしたりしないし、やさしく何度でも声掛けし、みんなが席に座るまでちゃんと待つ。
きちんと時間配分がされてるんですねえ。
 
17 べるがなる
みんなが体操を満喫して席に戻ると、ゆういちろうお兄さんが「今日は楽しかったですかあー?」
大人も子供も、もちろん「はーい!!」
ああ、でも、「そろそろお別れの時間が来てしまいました」。
楽しい時間は本当にあっという間。
今回、ベルを鳴らす役目はガラピコでした…が、まことお兄さん、すごく念入りにガラピコにべるを持たせるな?
確かに落としたら大変だし…大事なアイテムだもんね…ぐっぐって握らせて…そう、ぐっぐってね…ぐっぐっ。
…まことお兄さん、すごく念入りにガラピコにべるを持たせるな???
こんな念入りに持たせていたなんて、ここにいなければ気づくことができなかったな。
まことお兄さんの慎重派な一面を見られて満足です。
そして歌が始まり、みんなからのメッセージ。
ガラピコぷ~のみんなが話してる時のまことお兄さんを目に焼き付けるぞ!と思っていたところ…はい!私の座席の位置からですとね!チョロミーがね!まことお兄さんの前にまさかの全かぶり!全たちふさがり!
完全に私の邪念を見抜いたチョロミーのファインプレーじゃん…。
もう~、焼き餅かな?それとも不審者対応かな?かわいっ!チョロミー好き!
 
万が一透視能力に目覚めたときに備えて、チョロミーを見つめ続けていましたが、結果的に透視能力は授からず、チョロミーを好きになっただけでした。
けれど、まことお兄さんが「おとうさんおかあさんも楽しかったですか~?」と聞いた時、会場のおとうさんおかあさんが大盛り上がりで「はぁ~い!!」と答えたのは間違いないし、私もでかい声を出させていただきました。
 
そして祝福のべるがなり、幕がゆっくりと下りていき…
はい!まことお兄さんは最後まで、幕が下りる最後の最後までお顔を出してバイバイしてくださいました!!
まことお兄さんだけでなく、みんなみんな、最後まで絶対に手を抜かない演者の皆さん。 
会場が幸せに包まれ、幕が下りると、お客さんの退場のために流れ出した音楽は「ぴかぴかすまいる」と「あしたははれる」という、またドンピシャな…もう!
 
…ということで、初めての地方ファミリーコンサートは、とても素晴らしいものでした。
小さめの会場で手遊びなども多く取り入れて一体感を大切にしている様子、舞台の上のみんなが常に私たちのほうを向いて語り掛けてくれている感覚は、本当に幸せで楽しかったです。
またいつか、体験できることを楽しみにしています。
お兄さん、お姉さん、ガラピコぷ~のみんな、そしてコンサートに関わる全ての方々、本当にありがとうございました。
 
最後となりましたが、お読みいただいた方にも、どうもありがとうございました。
この記事が、誰かの楽しいおかいつライフの一助となると幸いです。