おかあさんといっしょファミリーコンサート横浜公演@神奈川県民ホールレポート
去る2020年2月1日、おかあさんといっしょファミリーコンサート横浜公演@神奈川県民ホールを観覧してまいりましたので、レポートです。
以下、ネタバレしかございませんのでどうぞご了承ください。
また、ネタバレが意図せず目に入ることのないよう、回避策として以下にフリー素材の美しい風景を挿入させていただきます。
それでは、どうぞ!
NHKチャリティコンサートおかあさんといっしょ横浜公演
幕開け前、来場したお子さんに配布されるセットリストとそれを入れる出演者の写真入りビニール袋を眺めると…まことお兄さんの表情がなんとも初々しい!
一年弱の間に、本当に表情豊かに、どんどん素敵なお兄さんへと変わっていかれたんだなあとしみじみしました。
1 オーバーチュア
開始前のアナウンス、直前のアナウンス、そして否が応でも盛り上がるファンファーレを経て、豪華な音楽とともにゆっくりゆっくりと幕が上がり…ああ!
かっこよくポーズを決めた出演者の皆さん!
会場からは、ワーッという盛り上がりと、「ほんとに…ほんとにいる…!」「お美しい…」「かっこいい…!」という感嘆のため息が同時に溢れました。
本日のまことお兄さんとあづきお姉さんのお衣装は水色!
水色大好きなのでうれしい!水色なのでまことお兄さんの髪の毛もサラッサラ、サラッサラ、世界が嫉妬する髪です。
ゆういちろうおにいさんは襟と裾が赤、上からセーターを被っているのか?切り替えなのか?胴部分は暗色。えんじっぽいスパンコールの胸ポケット、(確か)ベージュ系?淡めの長ズボン、つやなしシューズ。
あつこお姉さんは紺色のウエスト切り替えつき膝丈ワンピース、赤と白のラインが差し色。
袖、裾が大きめのフリルというか、ドレープっぽくなっていてとても可愛い。
くつしたにつやありストラップシューズ。
そして、「横浜のみんな~!こーんにちーはー!」という出演者のみなさんの元気な声とともに、イントロスタート!
そしてね、ここ、ここの「こーんにーちはー!」でまことお兄さんが王子様のお辞儀をすると思って、本当にわくわくしていたのですが…
まさに「こーんにーちはー!!」の瞬間、母のただならぬ気配を感じ取ったのか、母のお膝に座りながら突如腰を上げ、背後にいる私の顔面に的確に頭突きをする息子!
あっつおおおあああああああああ!
…ということで、気が付いた時にはお辞儀タイムは終わっていたのでした。
母としてはこんなところで息子の格闘の才能に気が付けるとは思っていなかったのですが…うん、でもちょっと、まことお兄さんも見たかったなーなんて。
請うテレビ放映。
2 みんなみんなみんな
この歌に合わせて、まことお兄さん、あづきお姉さんは客席を回ります。
相変わらず出し惜しみってものを知らないな、俺たちのおかあさんといっしょってやつは…最初からクライマックスじゃん?
そして幸運なことに、通路側に座っていた我々。
もしや、もしやと思っていたところ、あづきお姉さんが我々の目の前数センチに…!
あっあっ、妖精が!妖精が通りましたよ今。
なんか、キラキラした粉を振りまきながら…軽やかに…とんでもなくかわいい、とびっきりの笑顔をした元気なお姉さんが通りましたよ…!!と早くもテンション最高潮。
まことお兄さんとあづきお姉さんが通路を通るたび、客席からは悲鳴のようなどよめきが上がっており、皆さん妖精の粉にやられておりました。
ゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんの伸びやかな声に、ガラピコぷ~のみんなの「みんなともだち!」という素敵なコール。
そして妖精の粉を彷彿とさせる、キラキラキラ…という曲中のSE。
みんなみんな、友達になったし一撃ノックダウンやで…。
友達が一撃ノックダウンしてくるかという疑問はあるけど、観客のみなさんは一撃ノックダウンでしたぜ…。
曲の後、一人一人が改めて自己紹介。
ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、あづきお姉さん、まことお兄さんの順で、まことお兄さんは「おとうさん、おかあさんも一緒に楽しんでくださーい!」とメッセージ。
はーい!はいはいはーい!
公式のお墨付き(お墨付き)もいただけたことだし、おかあさんも楽しむ!楽しむよ!
まことお兄さん、お誕生日おめでとうございます!
2020年1月11日は、まことお兄さんのお誕生日です。
まことお兄さん、お誕生日おめでとうございます!
せっかくなので、就任会見から現在までのご活躍を簡単にまとめてみました。
※例によって私の記憶頼りであり、公式情報ではございませんのでご注意ください。
2019年春
- 2.18 体操のお兄さん小林よしひささん、身体表現のお姉さん上原りささんの交代発表及び会見。まことお兄さんが12代目体操のお兄さん、あづきお姉さんが初代体操のお姉さんとして就任すること、新しい体操として「からだ☆ダンダン」が開始することが会見の様子とともに報道される。
- 3.29 よしお兄さん、りさお姉さんの最終出演。ファミリーコンサートの抜粋を放送した後、交代の挨拶。まことお兄さん、あづきお姉さんも登場し、みんなでブンバボンを披露する。
- 4.1 まことお兄さん、あづきお姉さん、交代後の初出演。コスチュームは水色。まことお兄さんは体操競技、あづきお姉さんは新体操の技を披露して、画面外から登場。これにはゆういちろうお兄さんも「オホホッ…!」と笑わざるを得なかった。同日、月歌として「ミライクルクル」、新しい体操「からだ☆ダンダン」をテレビにて初披露。
- 4.2 ガラピコにんじゃしゅぎょう初回。まことお兄さんがあかにんじゃ、あづきお姉さんがあおにんじゃに扮する。初回の修行は川。ラスト決めポーズとしてノーモーションバク宙を決める。
- 4.6 初の土曜日放送。「あ・そ・ぎゅ~」初披露。テーマは動物。親の腰が死ぬ。なお、通常胸部中央に取り付けるピンマイクが土曜日はイヤホン型マイクに変わるため、コスチュームのピンマイク取り付け用ホールが目立っていた(その後の放送では改良され、ホールが見えなくなっていた)。
- 4.8 緑コスチューム初登場。あづきお姉さんのぺプラムは現行の緑ではなく黒。
- 4.15 紫コスチューム初登場。まことお兄さんの髪型は、現在とは異なる外ハネ型であった。
- 4.23 クリップ「ボログツブギ」初放送、「からだ☆ダンダン」でまことお兄さんが初めて「がおーっ!」と叫ぶ。
- 4.25 映画おかあさんといっしょの新作製作、まことお兄さんとあづきお姉さんの出演が発表される。
- 5.3~5.6 渋谷NHKホールにて、まことお兄さん、あづきお姉さんの初めてのファミリーコンサート、「しあわせのきいろい‥なんだっけ?」開催。すばらしい体操競技と新体操の技の数々を披露し、クライマックスではまことお兄さんがあん馬を披露した。
- 5.6 月歌として「おさんぽマーチ」放送。
- 5.11 「あ・そ・ぎゅ~」で宝探しを披露。
- 5.29 NHKウイークリーステラ、おかあさんといっしょ特集号発売。
2019年夏
- 6.9 「しあわせのきいろい‥なんだっけ?」テレビ放送。
- 6.14 雑誌「NHKのおかあさんといっしょ」2019年7月号発売。まことお兄さん、あづきお姉さんの特集が組まれ、幼少時のお写真やエピソードが披露される。
- 6.17 クリップ「シェイクシェイクげんき!」初放送。
- 6.21 クリップ「カレーライスのうた」初放送。
- 7.1 あづきお姉さんの緑コスチュームがマイナーチェンジ。おなかのフリルが黒から緑へ、スパッツのグレーがブラックへ。月歌「ワン・ツー・スリー!」初放送。
- 7.4 クリップ「もぐらトンネル」初放送。まことおにいさんの見事な筋肉とパフォーマンスにより、ツイッターのトレンドに「もぐらトンネル」「まことお兄さん」が登場。またグーグル検索の急上昇ワードにも「まことお兄さん」が登場。
- 7.5 まことお兄さんとあつこお姉さんのやぎさんゆうびん。
- 7.6 新クリップ「おおきなわがあれば」初放送。
- 7.8 紫コスチューム時のまことお兄さんの外ハネが消滅。
- 7.9 パプリカおかあさんといっしょバージョン、まことお兄さんとあづきお姉さんバージョンが放送。まことお兄さんはごく普通の歩きから突如宙返りを決める。
- 7.10 クリップ「こぶたぬきつねこ」初放送。
- 7.12 まことお兄さんとあづきお姉さんの二人でやぎさんゆうびん。まことお兄さんに金メダルが贈られる。
- 7.13 群馬県太田市にてファミリーコンサート開催。
- 7.29~8.2 夏特集第一弾「ようこそ!ふしぎホテルへ」放送。
- 7.29 クリップ「ジャバジャバビバドゥー」、「からだ☆ダンダン(スポーツウェアゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんバージョン)」「べるがなる(アニメバージョン)」初放送。
- 7.30 クリップ「ラリルレロボット」、「からだ☆ダンダン(シルエットはかせとムームーバージョン)」初放送。
- 7.31 クリップ「ごめんください、めんください。」、「からだ☆ダンダン(あかにんじゃとあおにんじゃの分身バージョン)」初放送。
- 8.1 クリップ「月夜のポンチャラリン」、「からだ☆ダンダン(プリンセス・ミミィとチョロミーバージョン)」初放送。また、すくコムにてスペシャルステージに向けた動画「エイエイオー!」配信。
- 8.2 クリップ「まほうのとびら」「はしるよはしる」「からだ☆ダンダン(4人とガラピコぷ~の3人バージョン)」初放送。
- 8.7 クリップ「ガマンガマン!」初放送。あづきお姉さんのフリルは黒。また、番組そのものは再放送だが、内容の再構成がなされており、クリップのみ初放送という形。同日、「しあわせのきいろい‥なんだっけ?」CD、DVD発売。
- 8.12~17 夏特集第二弾「60周年スペシャル」放送。
- 8.12 歴代うたのお姉さんと一緒に「ホ・ホ・ホ!」、「アイスクリームのうた」を披露。鼓笛隊まことお兄さん。
- 8.13 歴代うたのお兄さんと一緒に「すずめがサンバ」を披露。まことお兄さんは電柱、太陽、月を担当。
- 8.14 歴代体操のお兄さんと一緒に「げんきひゃっぱい」「ぞうさんのあくび」を披露。ずっこけまことお兄さん。
- 8.15 歴代身体表現のお姉さんと一緒に「ハイ!ポーズ」「トライ!トライ!トライ!」を披露。目つぶりまことお兄さん、リボンまことお兄さん。
- 8.16 やぎさんゆうびん60周年スペシャルバージョン。
- 8.17 かぞえてんぐ、すりかえかめん、シルエットはかせ、プリンセス・ミミィと共演。プレゼントをもらってニッコリ。「べるがなる」アニメバージョンで締め。
- 8.17、18 さいたまスーパーアリーナにてスペシャルステージ2019「からだ!うごかせ!元気だボーン!」開催。まことお兄さんあづきお姉さんのペアダンスや、スペシャルなあかにんじゃ、あおにんじゃが披露される。
- 8.31、9.1 大阪城ホールにてスペシャルステージ2019開催。
2019年秋
- 9.3 オープニングの「ドンスカパンパンおうえんだん」でまことお兄さんとあづきお姉さんが学ラン姿を披露する。
- 9.5 オープニングの「とんぼのめがね」で、まことお兄さんがラウンドフレームのあかいろめがね姿を披露する。
- 9.6 まことお兄さんとゆういちろうお兄さんのやぎさんゆうびん。まことお兄さんははやぶさ、ゆういちろうお兄さんはドクターイエローが好き。
- 9.7 「あ・そ・ぎゅ~」で宇宙旅行編披露。
- 9.14 雑誌「NHKのおかあさんといっしょ」2019年10月号発売。60周年記念号。また、まことお兄さんが好物の肉と寿司について語る。
- 9.28 愛媛県松山市にてファミリーコンサート開催。
- 10.5 宮崎県都城市にてファミリーコンサート開催。
- 10.7 月歌「てとてとパタン」初放送。
- 10.16 「NHKおかあさんといっしょ 最新ベストミライクルクル」CD発売。
- 10.25 クリップ「夢のパレード」初放送。
- 11.1~4 渋谷NHKホールにて60周年記念コンサート「ふしぎな汽車でいこう」開催。まことお兄さんは体操のほか、「北風小僧の寒太郎」の寒太郎、「虫歯建設株式会社」のむしばに扮する。また、フィナーレにおいて「60周年は、通過点!」と宣言する。
- 11.4 月歌「あさペラ!」初放送。
- 11.29 映画おかあさんといっしょの宣材が新たに公開、「おまめ戦隊ビビンビーン」でブラックに扮するまことお兄さんの姿が明らかになる。筆者がまことお兄さん似のバーテンダーさんがいるバーに友達を連れていく。
- 11.30 福井県福井市にてファミリーコンサート開催。
2019~2020冬
- 12.1 60周年記念コンサート「ふしぎな汽車でいこう」、関西地方を除きTV放送。
- 12.4 2019スペシャルステージ「からだ!うごかせ!元気だボーン!」CD、DVD発売。
- 12.7 佐賀県鳥栖市にてファミリーコンサート開催。
- 12.13 雑誌「NHKのおかあさんといっしょ」2020年1月号発売。映画特集号。講談社mook「おかあさんといっしょ にんきもの マグネットあそび えほん」発売。
- 12.14 ピタゴラスイッチにて「アルゴリズムこうしん」披露。
- 12.18 げんきMOOK「放送60周年記念アルバム NHK おかあさんといっしょ お兄さん・お姉さん大集合! 」発売。
- 12.19 ピタゴラスイッチにて「アルゴリズムたいそう」披露。
- 12.20 オープニング「そうだったらいいのにな」で筋骨隆々のサンタの絵を披露。
- 12.21~23 大阪府大阪市にてファミリーコンサート開催。
- 12.23~25 冬特集放送。
- 12.23 スペシャルキャラ「アイちゃん」とともに「アイアイ」「ほっかほかのほ」「ゆき」を披露。白シャツの上にホワイト×ブラックのセーター姿。こたつに入ってほっぺをむきゅっとさせながら頬杖をついてみせる。また、同日「からだ☆ダンダン」スペシャルバージョン初放送。おさるさんからのげんだいじん(眼鏡、スーツ、ネクタイ、腕時計、セットされた髪の毛、やや神経質そうな仕草)、黒装束の忍者からのアスリート(赤タンクトップとショートパンツ、スニーカー、おそらく「まこと」にちなんだ「0510」のゼッケン)姿を披露。また、序盤海パートでは水色、中盤陸パートでは緑、終盤宇宙パートでは紫とコスチュームが変わり、各コスチュームのテーマカラーが各パートをイメージしているかのような構成であった。なお、げんだいじんまことお兄さん効果で、「まことお兄さん」が一時Twitterのトレンドに浮上。
- 12.24 クリップ「ゆきだるまのたいそう」「すごいぞ!じゃがいも」初放送。
- 12.25 INSPiとともに「あさペラ!」「ひいらぎかざろう」「赤鼻のトナカイ」披露。トナカイに扮する。
- 12.30 ファミリーコンサート前半ハイライト放送。赤パーカー姿を披露。
- 12.31 60周年記念コンサート「ふしぎな汽車でいこう」、全国でTV放送。
- 1.1 お正月スペシャル放送。紋付き袴姿で「ミライクルクル」「おもちびよーん」「おさんぽマーチ」、さらに武士の裃、鬘を着用して「さびしい殿様」を披露。
- 1.6 2020年通常放送開始。
- 1.9 げんだいじんまことお兄さんの余韻が残る筆者が約10年ぶりに眼鏡を買う。
- 1.11 まことお兄さんのお誕生日。宮城県仙台市でファミリーコンサート開催。
…おそらく多くの抜け漏れがあろうかと思いますが、覚えている限りを書き出しただけでもこのボリューム!改めて、まことお兄さん、そして、あづきお姉さん、ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、さらにはおかあさんといっしょを作るたくさんの方々が、どれほどの時間と熱量と愛情を込めて作品を作り上げているのだろうと、ため息が出てしまいます。
まもなく映画が公開されます。ファミリーコンサートも、本日の仙台に続き、横浜での開催が控えています。
そして、その先にも、きっとたくさんのイベントが待ち構えています。
何より、日々の放送。
同じ子どもは誰一人としていない中で、その瞬間その瞬間に出会った子どもたちと作り上げていく素晴らしい番組が、毎日のように、当たり前のように続いていきます。
ありがたい。本当にありがたいことです。
改めて、まことお兄さん、本当に本当に、お誕生日おめでとうございます!
体操のお兄さんになってくれて、ありがとう!
秋のファミリーコンサート、まことお兄さんファンとしてグッと来たまことお兄さんを挙げさせて下さい
まことお兄さんファンとして、取り急ぎ、取り急ぎお伝えさせていただきます(順不同)。
なお、画像を入れないとTwitterに更新のお知らせをした際に本文が一部表示されてしまい、ネタバレと相成ってしまうため、以下に美しい風景のフリー素材を挿入します。
さらに念のためここにもうちょっと文章入れておくと、代々木公園でやってた渋谷区のおまつり、よかった。出店が商店街とか税理士会とか消防団とか、ものすごくローカルで、住民の方々のイベントにお邪魔させていただいた感じで、よかった。
・お衣装は緑です!
・「ミライクルクルのエアギターでギターを床に置くまことお兄さん」「スペステで受け止めた手裏剣や刀を床に置くまことお兄さん」に続き、「ワンツースリー!でエアドラムをした後、スティックをポケットに入れるまことお兄さん」が生まれました
・ミライクルクルのエアギターも、ストラップを肩から外す仕草など、より丁寧さがグレードアップ
・ワクワク、キューン!か、おーん!ピピッ!を、みんなで仲良く真似するまことお兄さん
・カレーを食べたくて指をくわえてふらふら~っとカレーに近づき、ゆういちろうお兄さんに抱きかかえられて止められるまことお兄さん
・あづきお姉さんとのかけっこで、あづきお姉さんは特に反則はしていなかったのに「えっ、ちょっと~!」みたいな感じになる出遅れまことお兄さん
・アクロバットとからだ☆ダンダンももちろん魅せます
・手加減のない「がぁぁあああおおーー!!」
・宇宙を覗いてるときの微かな微笑み
・やたらくるくる回るまことお兄さん
・やたらぴょんぴょんするまことお兄さん
・コケッコー♪するまことお兄さん
・北風小僧の寒太郎で、エグいほどのイケメンを披露する寒太郎に扮したまことお兄さん(ウェアの上にマントと笠)
・かと思うと、「昨日なにか嫌なことあったの?」と心配になるほどムテ吉を槍で刺突する虫歯菌に扮したまことお兄さん
・90度どころか180度すら通り越して220度くらい行っちゃってない?と心配になるくらい深々とお辞儀をするまことお兄さん
・歴代の体操を体に刻むまことお兄さん
・通過点!つうかてん!つうかてん…(脳内エコー)!積み重ねてきた歴史と紡がれる歴史にありがとうございます!!
・幕が降りるとき、春コンに引き続き、ペタッとお腹をつけて寝転んで、両手バイバイ、足もぴょこぴょこ揺らしてくれるまことお兄さん…と、チョロミー!
エアドラム、エアスティックのこと、誰かに伝えたくて書いたら止まらなくなってしまったよね…
取り急ぎ、眠る息子の横からお送りしました。
おかあさんといっしょスペシャルステージ2019 からだ!うごかせ!元気だボーン!の走り書き
本日、おかあさんといっしょスペシャルステージを観覧してきたため、セットリストと簡単なメモを記しておきます。
以下、ネタバレしかございませんのでご注意ください。
また、同ステージでは録音、録画が固く禁止されております。
よって、当記事内の記載は私の記憶及び場内配布物に基づいております。
加えて、当記事では速報性を優先しております。
従いまして、以下の記載は、いつにも増して正確さを欠いているおそれがあることをご了承ください。
なお、当ステージの詳細なレポートについても後日アップする予定です。
しかしながら、レポート記事やそもそもこのブログ自体が、私の自己満足で書きたいことを書くという趣旨のものですので、予定は未定くらいに思っていただけると幸いです。
また、公式様がネタバレを控えるようアナウンスした際には、当記事は直ちに非公開と致します。
それでは、以下よりネタバレです。
おかあさんといっしょスペシャルステージ2019
からだ!うごかせ!元気だボーン!
●セットリスト
1ミライクルクル
2地球ぴょんぴょん
3エイエイオー!
4からだ☆ダンダン
5ティッタトティッタ
6ガマン ガマン!
7はしるよ はしる
8しゅりけん にんじゃ
9あそびたいそう(第2)
10くものしま
11雲の手紙
12シェイク シェイク げんき!
13きみのこえ
14そらからのプレゼント
15おさんぽマーチ
16でかけよう!
17ブンバ・ボーン!
18ティンガリング♪ダンス
19はらぺこカマキリ
20デビル・ビビる・ガンバる!
21おいで おどろう
22ワン・ツー・スリー!
23ガッタン&ゴットン
24ぴかぴかすまいる
25Say!good-bye
~明日をみつめて~
●内容走り書き、覚え書き
・せり上がりを駆使した舞台
・ミライクルクル、クリップ通りに未来への希望に溢れた歌声を響かせるふたりと、クリップ通りに舞うふたり。
・まことお兄さん、地方コン以上にしっかりとエアギターを置く。
・あつこお姉さん、美の化身。黄緑、黄色基調でアクセントにピンク。フードの周りのお花の縁取りが最高にキュート
・ゆういちろうお兄さん、かわいみとかっこよさの塊。紫、ピンク、水色基調。あつこお姉さんとさりげないリンクコーデ。
・まことお兄さん、あづきお姉さんは緑黄色オレンジウェア
・ゆめちゃんとたいせいくんの輝きがえぐい
・序盤、まことお兄さん、チョロミー、ゆういちろうお兄さん、たいせいくんの並びになる場面があり、どう見ても日曜美術館
・歌パート、からだ動かすパートがしっかりと別れていた印象。ロールプレイではなく、お兄さんお姉さんとして、歌やダンスそれ自体を楽しむ感じ。
・みんなでにんじゃ!
・いつもよりピッカピカで忍ぶ気がないにんじゃ
・いつもより過剰なキャラ付けのにんじゃ
・シェイクシェイクげんきでぴょんぴょんするあつこお姉さん、かわいい
・ハンカチ振り回しの際の客席の一体感
・ゆめちゃんのソロ、澄みきってどこまでも伸びる声
・それを見守るあつこお姉さんとゆういちろうお兄さんの優しいお顔
・子役ちゃんはみんな妖精の国から来たの?
・よしお兄さんの登場、最高によしお兄さんだし会場のみんな絶叫してた
・みんなででかけよう。子役になりたい!
・みんなでブンバ・ボーン!みんなで!
・ゴンドラ移動の上スーパーダンス&お手振りタイム
・さいたまスーパーアリーナにいた人たちのうち、120%の人が180%の力で叫び、手を振る
・まことお兄さんとあづきお姉さん、デビル・ビビる・ガンバる!踊るってよ。ギャース!
・ゆめちゃんもたいせいくんも、カマキリも踊っちゃうし、おいでおどろうでツイストしたり、ワンツースリー!もやっちゃうよ。
・ゴンドラを押して動かしていたお兄さんお姉さん、ありがとう。すごい!って言ってる大人たち子どもたち、たくさんいました。
・ゴンドラタイムにステージを守るダンサーさんたち、ありがとう。見入ってる子どもたち、たくさんいました。
・みんなでぴかぴかすまいる。みんなで。
・よしお兄さん、とんでもない美声。
・最後、スクリーンに交代で大映しになった四人の汗だくの美しい顔。
・あつこお姉さん。こちらこそ本当にありがとう。
・最後まで客席への優しさを忘れない四人。
・くるくる回りながら走り去るまことお兄さん。
・さよなら前の四人の立ち姿。
・さいたま新都心駅前で、明らかに普段よりお子さまが多いことに驚いた少年が「さいたま新都心に、さいたま新都心に一体何が起こってしまったっていうんだー!!」と絶叫していた。
おばさんは見届けたはずなのですが、あまりにも凄すぎて、時間が一瞬で過ぎてしまって、何が起こったのかはっきりとわかりませんでした。
ただ、とても元気に溢れていて、とてもまっすぐで、とても美しいものを与えていただき、体験したと思っています。
グッズ。
ぬいぐるみのほか、マスキングシール&フレークシールのセット、キーホルダー、コップ、ガラピコの靴下も買いました。どれも可愛い。
スペステ会場外より、取り急ぎぬいぐるみ。本物は更に可愛いです。ふたりの瞳はブラウン。そして、あかにんじゃのアイラインはブラウンなのに対し、あおにんじゃのアイラインはブルーなんです!それがとっっっっ…ても可愛い。ふたりの背中には割れたハートの紋。あかにんじゃだけ袖から帷子がチラリ。 pic.twitter.com/gbwHlZY7HM
— Ponta Inoue (@dc115a5788b64c7) 2019年8月17日
※帰宅後確認したら、あおにんじゃも袖から帷子チラリしていました。失礼致しました。
この記事が、明日以降ステージに参加される方、テレビ放映やソフト化を待つ方々の一助となれば幸いです。
皆様が、楽しい時間を過ごされますように。
みんなといっしょ、おかあさんといっしょは60周年~スペシャルステージに寄せて~
ご無沙汰しておりました。
ご無沙汰している間に季節は変わり、まことお兄さんとあづきお姉さんが参加した歌のクリップは増え、特にもぐらトンネルにおけるお調子もぐらではまことお兄さんがTwitterのトレンドに躍り出てGoogleでも検索ワードとして急上昇するなどなかなかのざわつきとなり、まことお兄さんとあづきお姉さんお二人での収録も大成功し、ゆういちろうお兄さん、あつこお姉さんとの四人での地方コンサートも当然ながらとても素晴らしく、そうこうしているうちに夏特集のふしぎホテルでトロの上にウニを乗せて牛肉で巻いたかのような歌に踊りにお芝居に、かと思えばかの名作「しあわせのきいろい…なんだっけ?!」のDVDとCDが発売され、息つく間もなく今週は60周年スペシャルが放送され、そして土曜日の60周年スペシャル最終回の日は、同時に夏のスペシャルステージの初日です。
一文が長い。
国語の作文なら教師が助走つけて殴るレベルで長い。
私も努力はしたのです。
削除すべきところはしましたし。
私が一番好きなのは、カレーライスのうたのまことお兄さんですが、ジャバ・ジャバ・ビバ・ドゥーとべるがなるのまことお兄さんが猛追してきております、とか。
あっ、言ってしまいました。
とにかく、なんとか手短に申し上げようと思いましたが、どうしても、どうしても!これ以上は縮められなかった。
いや、トロの上にウニの下りはいらなかったか…?
いやいやでも、あの豪華さについて触れずにはいられないし、例えずにはいられないです。
あ、板さんすみません、やっぱりウニの上にキャビアも乗せてください!
えっ、こぼれイクラと一本穴子もあるの?
ええ~どうしよっかなあ~。
それにしても、60周年スペシャルの素晴らしいこと。
私は明日(※だらだら書いているうちに今日になりました)、ガラピコにんじゃしゅぎょうのグッズ一式を確実に手に入れるために五時半に起きて九時にグッズ売り場にいなければならないのですが、それでも言わずにはいられない。
おかあさんといっしょは、本当に素晴らしい作品だと。
それを改めて感じさせてくれた、60周年スペシャルに関わった全ての方に感謝したいと。
毎日の放送の素敵ポイント一つ一つに触れるとこのまま夜明けを迎えること待ったなしなので我慢しますが、おかあさんといっしょという番組のその歴史、その「ずっとそばにいてくれたんだ」という感覚に、毎日ドキドキワクワク、そして目はウルウルしっぱなしでした。
私自身はにこぷん世代でして、人形劇はにこにこぷん、お兄さんはおさむお兄さん、お姉さんはみゆきお姉さんとゆうこお姉さん、身体表現はひょうちえさんのハイ!ポーズ!、体操は天野勝弘さんのぞうさんのあくび、でした。
はい、今羅列しただけで泣きそうになりました。
この月から金で、全員、全部、また会えたじゃない…。
この、自分がドンピシャだった頃のメンバーや作品というのは、自分の自覚以上に心と体に染み付いているようで、一瞬映像を見ただけで、どんなコーナーだったとか、その頃の自分や家族の思い出というのが奔流のようにどっと溢れて、それが感情を猛烈に刺激してくるのです。
コントロールできない喜び、懐かしさ、切なさに、この五日間で何回襲われたことか。
でも、じゃあ、それだけしか覚えてないの?と言うと全くそんなことはないんですよね。
レッシーソラオ♪も、ス~プラピ、スプラパ♪も、あいう!も、ぱわわっぷ!も、他にも他にも…自分が生まれてからの大抵のものは、「知ってる…なんかこれ知ってまあす!何故かわかりまあす!」という感じで。
自分が思っている以上に広い時間軸で、多くの作品に触れていたんだということに、今回のスペシャルで気づかされました。
そしてそれは、きっとテレビを見ていたみんながそうなのだと思います。
たとえば、たとえば。
おかあさんに抱っこされて。
おとうさんの膝の上で。
夏休みの親戚の家で。
風邪で学校を休んで心細い日に。
下のきょうだいに付き合ってあげて。
親友と喧嘩した日の夕暮れに。
進路で悩んだ放課後に。
上京して、一人暮らしを始めたばかりの部屋で。
オールした後、夜の続きの感覚で興奮したまま帰宅して。
仕事が辛くて、優しいものに出会いたいときに。
世の中が恐ろしく思えて、ニュースなんか見たくない日に。
大事な人と二人で迎えた朝に、何となくつけたテレビで。
必死に家事をしながら、夢中になっている子どもを観察しつつちらりと。
お休みの日に、自分の子どもを抱っこし、その命の温もりを感じながら。
膝の上に座る子どもと、声を合わせ歌い、体を揺らして。
学校に行く子どもを送り出した後、パートに行く準備をしながら。
子どもがひとりだちした後、朝のお茶の時間に。
たくさんの人たちが、それぞれの人生を送る中で、それぞれの形で触れている。
食い入るように見ることもあれば、それぞれの人生に精一杯で目に入っている自覚すらないこともある。
おかあさんといっしょは、そんなあらゆる視聴者を、優しく受け入れてきたのだと思います。
どんなときも、あなたといっしょ。
そして、そのような番組の優しさは60年にわたって積み重ねられ、視聴者たちの歴史もそれぞれに織り成されてきました。
今回のスペシャルをきっかけに、親が子に、時には子が親に、さらには親戚や友達同士で、「私にとってのおかいつ」を語り合った方も多かったのではないでしょうか。
そしてその会話は、おそらく、純粋なテレビ番組の感想という枠には収まらず、家族の思い出や歴史や自分自身の歩みを振り返る、幸福で温かで、どこか切ないものだったのではないでしょうか。
世代を超えて愛され、多くの人の人生と重なり、思い出を呼び起こす媒介となる。
そのような役割を果たせるテレビ番組が、一体どれだけあるでしょうか?
やはり、おかあさんといっしょという番組が持つ力は、とんでもないのです。
なお、我が家では、夫が「おかあさんといっしょ…?何も…記憶が…あっだんご三兄弟は流行ったから知ってる」という有り様でした。
え?は?かしのきおじさん知らないの?どういうこと?しんすけさん知らない?ちょ…話にならないんですけど?じゃああの紐のやつは?ほら…あの…なんかぐにゅぐにゅした紐のやつ…知らない?お前モグリだろ?最後にしてあげるけどYUZOは?まあYUZOは私も今回お顔と名前が一致して、慌ててAmazonvideo見てきたんだけど…と、危うくブラック企業も真っ青の激詰めをするところでした。
でも大丈夫。
これまで書いてきたように、おかあさんといっしょはあらゆる人を受け入れます。
彼のおかいつ道は、自らが子を持ったところから始まり、そして拓けてゆくのです。
主に妻である私の手によって…それにしてもYUZOお兄さん、癖になる…。
さあ、夜が明ければ、かぞえてんぐさんとすりかえかめんさんにお会いできます。
そして、さいたま、大阪と続くスペシャルステージでは、お兄さんお姉さんをはじめとするたくさんの方々が、子どもと、かつて子どもだった人のために素晴らしいステージを見せてくださることでしょう。
表舞台も裏舞台も、そこにあるのは夢のおもちゃ箱です。
60周年、おめでとうございます。
初日、おめでとうございます。
魔法の壺
ある地方都市に素敵なバーがある。
お城のように真っ白で優美な曲線を描く階段で地下に降り、一見壁にしか見えない扉をそっと押すと、マスターと若いバーテンダーが迎えてくれる。
鼈甲ぶちのメガネといつも違うネクタイがチャーミングなマスターと、切れ長の目をした、背が高くて、額の形がきれいな男の子のバーテンダー。
バーの名物は、フルーツのカクテルと、マスターが海外で見つけてくるウイスキー。
マスターと若いバーテンダーの二人がともにカウンターにいるとき、フレッシュフルーツのカクテルを作るのはマスターの仕事。
その間、若いバーテンダーは、ウイスキーを注いだり、チーズを切ったり、グラスを拭いたりして、さらにその合間には、マスターの手元を注意深く見つめている。
たまにオーダーが立て込むと、マスターの指示で、若いバーテンダーもフルーツのカクテルを作ることがある。
その時彼は、ほのかに嬉しそうな誇らしそうな顔になって、いつもしゅっと伸びている背筋を、さらにぴんとさせる。
黒いベストと蝶ネクタイも誇らしそうに見える。
そして、柔らかな果物を注意深く手に取り、優しく取り扱う。
出来上がったカクテルを客が口にする様子を、何てことない、というような顔で、でも気になるのが隠しきれない様子でそっと見る。
美味しい、と言うと、子犬がぴょこっと耳や尻尾を動かすように、きゅっと口を上げて笑顔になる。
いつもシャープな切れ長の目が、三日月型になる。
あるときはマスターに、喜びすぎ、と言われていた。
またあるときは、果物の産地や、完熟の果実の儚さや、いかに管理に気を遣っているかということを、客から問われるままに嬉しそうに話し、マスターから、語りすぎ、と言われていた。
マスターが休みの日は、若いバーテンダーが一人で店を守る。
マスターがいるときよりも少し緊張しているように見えることもあれば、伸び伸びしているように見えることもある。
基本的には淡々と、飲み物を作ったり、丸氷を削ったり、ハムを皿に乗せたり、雛鳥に触れるようにそっと無花果を手に取ったりしている。
一度、店内にいるのが若いバーテンダーと私の二人だけになり、雑談が盛り上がったことがあった。
話が弾むのは、彼が接客のプロで、私のとりとめのない話をうまく受け止めて、ふわりと絶妙に投げ返して、話を弾ませてくれているからだった。
私はさほどアルコールが強くないので、バーでもそんなにたくさんは注文できない。
なので、酔いが回っているけどもう少しここにいたいな、というときには、店側に差し支えがなければ、バーテンダーになにか振る舞うことにしている。
バーによっては、客からの申し出に対してはこの飲み物、と決まっているところもあるらしい。
その日の若いバーテンダーは、ビールの小瓶を嬉しそうに抜栓し、切れ長の目を優しく細めて少しずつ飲んでいた。
この日、私が来る前に、店で少し揉め事があったとのことだった。
彼は、自分の親ほど年上の男性客の揉め事を、マスター不在のなかで何とか穏やかにおさめられたことに安堵しているようだった。
そうやって話し続けているうちに、店で定められている閉店時間がやってきた。
名残惜しいけどそろそろ立ち去ろうと思っていると、その様子を見て、若いバーテンダーがいたずらっぽく微笑んだ。
彼は、今日はとても楽しかったのでもう少し飲んでしまいます、あなたにこれ以上お出ししてもらうわけにはいかないので、ええと、と言いながら、バックバーのきらきら輝くガラス瓶の群れの影から、何もラベルのついていない大きな透明なガラス瓶を、ひょいと片手で取り出した。
瓶は、鶴の首のように細く伸びた後、下の方が丸っこく膨らんでいて、妖精や魔神の類いを閉じ込める壺のようにも見えた。
彼はニヤッと笑うと、きちんと計量してお出ししていても、中途半端に残ってしまうウイスキーはどうしても出てきちゃうんです、そういう、一杯取れずに残った子達をこの瓶にどんどんためていくと、このお店だけのブレンデッドウイスキーができるんです、僕たちだけがたまにこっそり飲むんです、内緒ですよ、と、瓶とその中身の正体を説明してくれた。
彼は、小さなグラスに瓶の中身を注ぐと、ストレートで美味しそうに飲んだ。
そして、疲れが滲んでいるけど充実した顔で、今日はいろいろあったけど、僕は今とても楽しいです、と微笑んだ。
私が、それは良かったです、と返事をすると、そうですね、とても良かったです、と笑みを深くした。
きっちりセットされていた前髪の一筋二筋が、はらりと額に落ちていた。
その後、店を再度訪れたところ、ウイスキーのボトルがちょうど空になる場面に立ち会ったことがあった。
年配の男性客の注文で、年数を重ねた、かなり高
級な一本だった。
若いバーテンダーが、規定の量を注意深くグラスに注いだ後でボトルを見つめ、ああ、これで最後ですね、底にほんの少し残っているけど、もう一杯ぶんはないです、と誰に言うともなく言った後で、こちらを見て口元だけでニコッと笑い、あの瓶の置かれている方にちらりと目線をやって見せた。
またあの瓶に、楽しい秘密が注がれる。
あのガラス瓶を見たのは一度だけで、その記憶もアルコールと時間の壁に阻まれてずいぶんふわふわしている。
それに、一人の客に過ぎない私が、その中身を飲むことは決してできないし、それを望んだりもしない。しなかった。
でも、秘密を手渡された甘酸っぱい幸福感は、今もちゃんと心の中に残っている。
そして、あの素敵な空間の中で静かにきらきら光っているガラス瓶と、世界でたったひとつの美味しいお酒のことを考えると、それだけで、何だかとても愉快で満ち足りた気持ちになるのだった。
という、本当かつくりものかわからないお話。
さらなるファミリーコンサートレポート その4
14 地球ぴょんぴょん
15 わをつくろう
無事に気球に乗って旅立ったなーにくんを見送り、みんなで冒険を振り返る中の二曲。
地球ぴょんぴょんは非常に、非常にキャストが豪華ですし、繰り返しになりますが、ぴょんぴょんの際の体操のお兄さん組の跳躍の素晴らしさと、「おいでよ!」「ここまで!」のコールアンドレスポンスの熱さを是非感じていただきたいです。
何ならテレビの前で「おいでよ!」「ここまで!」と叫ぶんだ!
そして、ここでもりさお姉さんは、みんなに「みんな、本当によく頑張ったねえ」と、みんなを…私たちを…ねぎらって、ほめてくれます。
りさお姉さんは、りさお姉さんは、本当にいつも私たちを受け止めて、ほめてくれるんだ…。
16 やさしいうた
おかあさんといっしょにおける紛れもないレジェンド、おさむお兄さん。
歌のお兄さんを長期間務め、在任中も卒業後も、多数の名曲を生み出しています。
ぱっと思いつくだけでも、メダルあげます、どんないろがすき、ありがとうの花、タンポポ団にはいろう!!、そして先ほどの地球ぴょんぴょん。
タイトル挙げるだけでちょっと泣きそうになるの、とんでもないな。
そんなおさむお兄さんの作品の一つ、やさしいうた。
早口で歌詞を乗せないといけない部分も多く、私が歌うと感情を失った悲しき泥人形が何かボソボソ言ってる、みたいになるのですが、あつこお姉さんとゆういちろうお兄さんは全くそんなこともなく、情感たっぷりに歌い上げます。
何で私を比較対象にしたのかは自分でも分かりません。
おこがましすぎない?
17 へんしんロボット★マックス
こちらも繰り返しになってしまいますが、しっとりした空気を一閃切り裂くようなかっこいいイントロと、袖から素早く走ってきて配置につく新旧体操のお兄さん、身体表現のお姉さん、体操のお姉さん合計4名、本当に本当に素敵ですよ。
そしてここでも、まことお兄さんの「がおー!!」が炸裂。
向こう10年、いや、令和の「がおー!!」は俺に任せろ!と言わんばかりの頼もしいがおー!でした。
18 ぴかぴかスマイル
4名が美しい演技を終え、まことお兄さんとあづきお姉さんがすっと手を差し伸べ、軽やかに舞台から去り、そして流れる「ぱぱぱぱーん、ぱぱぱぱーん!」のイントロ。
6日もやっぱり、客席から「ああーっ」「わあ…」と、形にならないようなどよめき。
別れの切なさと未来への希望をぎゅっと凝縮したようなこの曲は、多くのお父さんお母さんにとって、ただの月歌以上の意味を持っているのかもしれません。
そして、4日時点では間抜けにも見逃してしまったスーパープレイ、6日はきっちり(泣きながら)見てきました。
腕を組んですっくと立つりさお姉さんに、背後からダッシュし、その肩に飛びつき、そのまま開脚して跳び箱のように見事なジャンプを決めるよしお兄さん!
また、この跳躍が高い!飛翔です、飛翔。跳んでるじゃなく、飛んでる。
そしてこのときのお二人の表情がね、本当に最高。
りさお姉さんの「ふふっ、まあ見ててよ☆」といった感じの余裕綽綽の微笑みと、よしお兄さんの「いっくよー!」と聞こえそうなはつらつとした笑顔。
表情を見ただけで、二人の間の絆が、信頼関係が、どれほどのものかと圧倒されてしまう、そんな自信に裏打ちされた笑顔でした。
りさお姉さんのあの顔見た瞬間、反射的に「あ、これは敵わない…こんなことされたら敵わない…」って思ってしまったくらい。
そんな素晴らしいパフォーマンスで幕を開けたこの曲、6日午後はあつこお姉さんもゆういちろうお兄さんも感極まった様子が見られました。
特にゆういちろうお兄さんの「悲しいことははんぶんこ」のときの声と表情には、これで区切りなのだ、ここが一つの終点なのだ、という思いが溢れているようで、見ているこちらも胸を突かれました。
けれども、そこはプロ。
最後の「ぼくらともだち きみは ひとりなんかじゃない」では、四人全員が、全てを受け止め、未来へと進んでいくであろう、素晴らしい笑顔を見せてくれました。
歌が終わり、深々と頭を下げるよしお兄さんとりさお姉さん。
拍手は鳴り止みませんが、その動作は美しくも静か。
その静寂に、祭りの終わりが、来るべき時が、お別れの時が来てしまったのだと、嫌でも気づかされてしまう。
このときの二人の頭の下げ方が、本当に深くて、まっすぐで、気持ちが良くて。
でもだからこそ、この二人は、もう当事者じゃないんだ、ってことを強く感じてしまう、切ない礼なんです。
舞台の本当の当事者ではない、ゲストの、客演の人間の、感謝を捧げる礼。
私たちにできることは、二人のこれからの旅がより良いものであるよう、精一杯の拍手とありがとうで送り、祈ることだけです。
寂しいけれど、こうやってさようならができることは、やっぱりとても幸せなことなのだと思います。
19 ミライクルクル
こうしてステージや客席が、何とも言えない切なさに包まれた、その時!
「じゃらっじゃじゃじゃっじゃじゃーじゃん!!」
と、未来の到来を告げる、あのギターのイントロが響き渡り、会場が一気に盛り上がるのですよ!
つくづく、つくづく、神構成。
月歌から月歌への流れの鮮やかさや、それぞれの曲の歌詞やそこに込められた意味をしっかりと見据え、演出に反映させ、それがピタリと嵌まって会場に大きなうねりとどよめきをもたらすその楽しさ、そこに身を委ねられる幸福感。
そしてここで、満を持してまことお兄さんとあづきお姉さんが客席出入り口から登場するのも素晴らしい。
あつこお姉さん、ゆういちろうお兄さん、よしお兄さん、りさお姉さんの四人は、各自の最初の登場の際に客席から登場し、大きなインパクトを与えました。
じゃあ、まことお兄さんとあづきお姉さんはいつ客席から出るの、となったとき、このタイミングはもう本当にベストオブベストだと思います。
よしお兄さんとりさお姉さんが去り、新しい時代が幕を開けた、その場面、その象徴の歌という、このタイミング。
まことお兄さんとあづきお姉さんの歴史は、ここから刻まれていくんだ、それはこのステージが終わっても変わらなくて、毎日毎日新たなページが重ねられていくんだ、バトンは今まさに渡されたんだ…と感じさせ、希望と期待を抱かせるに十分な演出でした。
そしてこの時のまことお兄さん、サラッと客席の椅子より高く飛んでいます。
私が感極まりすぎて目の錯覚でも起こしたかと思いましたが、その後のテレビ放映で、子供の背丈よりも高く飛んでいるのを目撃したため、椅子より高く飛んでいたのも間違いではないという結論に達しました。
もう跳ぶって書く気にもならず、当然のように飛ぶって書いてるな。
ミライ、来たんだなあ。
20 べるがなる
こうして新しい時代の幕開けを観客に鮮烈に刻み付け、お別れのベルが鳴ります。
ベルを鳴らす名誉に浴したのは、ガラピコでした。
このとき、お兄さんお姉さん、ムームーチョロミーが、みんなであたたかくガラピコを指し示すのが、なんだか素敵だったなあ。
メロディに乗せて、今日のステージを振り返り、まことお兄さんとあづきお姉さんの仲間入りを改めて祝福します。
そして最後に、あつこお姉さんが、切実な祈りを込めたような声で、「これからも、私たち4人をよろしくねー!」と叫び、客席は万雷の拍手で答えます。
ここでの私たち4人とは、まことお兄さん、あづきお姉さんを入れた4人であって、この間までの4人ではないんですよね。
よしお兄さんの「僕たち旅人」、よしお兄さんとりさお姉さんの「あとはまかせたよお!」、を受けて、「私たち」の意味も変わった。
このステージを通して、観客もまた、「私たち」の意味が変わることをしっかりと理解し、受け止められた。
切なさや寂しさはもちろんあるけれど、それ以上に、去る人への祝福を、訪れた人への歓迎を、そして未来への希望を持つことができた。
ストレートに歌やパフォーマンスを楽しむにしても申し分なく、かつ、観客の心に、考えうる最も美しい形で一つの区切りをつけてくれた、セレモニーとしても素晴らしいステージでした。
こうして、ファミリーコンサートは幕を閉じました。
幕を閉じる直前に、まことお兄さんがひょいっと寝転んで、幕と舞台のわずかな隙間から笑って手を振るというなんとも罪作りなことをしてくれたのは前述のとおりです。
ほんとにさあ…まことお兄さんったらさあ…え、あのさあ、もしかしてなんですけど、オーラスの最後のお手振りのとき、目線くれましたよね(くれてません)?
目、合いましたよね(合ってません)。
…補足と言いつつ、結局レポートを二回書いたような構成になってしまった一連の記事ですが、お付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございました。
これからテレビやDVDをご覧になる方、どうぞお楽しみください!
この記事が、皆様の楽しい観覧の一助となりましたら、本当に嬉しいです。